お箸について All About Chopstic

お箸ができるまで

一言でお箸と言っても大きく分けて二つに分かれます。使いやすさより耐久性や見た目の華やかさを重視した塗りの表現に重きをおいた塗箸と、シンプルで素朴ではありますが、木の質感を生かし、つまみ易さなどの使い心地の良さに重きをおいた木箸です。当店では主に道具として使い易さを重視したお箸を取り揃えております。使い易さで定評があります江戸木箸をはじめ、木箸職人が黒檀、紫檀、鉄木、山桜、などの木を箸先のつまみ易さを考えて削りあげたものや、竹箸の職人が削ったお箸を当店で曲がりや反りのあるものや弱い木材を省きます。

箸先の太さを整え精査し、木曽や輪島にて拭き漆という、お箸に漆を擦り込み拭きあげる作業を行う事で木の質感を残して滑りにくいうえに水分を吸いにくくする加工を施します。出来上がってきたものを箸先の太さや形のあうものを合わせて一膳ずつお箸として揃えていきます。これで完成ですが、さらにここから上塗りをかけ少しだけ色を入れてわかりやすくしたり、蒔絵師さんに絵付けをしてもらったり、螺鈿細工を施したりします。

お箸の修理について

このようにして作られたお箸は箸先の削り直しや塗り直しなど、修理が可能です。
箸先が傷んだ場合や、噛んで欠けてしまった時、長年使用していると箸先の色が抜けて白っぽくなってしまいます。その場合、箸先を揃えて削り直し、再び漆を擦り込み塗り直す事で色艶が綺麗に戻ります。店頭にご持参いただくか、傷んだお箸が折れたりしないようにボール紙で挟んだり緩衝材などで巻いて定形外郵便で送って下されば修理して送り直します。修理代金やお支払い方法の詳細はネットショップをご覧ください。
お箸の修理について

お箸の洗い方、扱い方について

近年、食器洗浄機の普及により陶器や磁器などの器と一緒に木製のお箸も食器洗浄機に入れて洗ってしまう方が多いと感じます。お箸やお椀などの木製品や漆器は熱や乾燥をとても嫌いますので、出来ればゴシゴシ洗わずに柔らかいスポンジなどで簡単に洗って頂けるとお箸も長持ちします。冬場の乾燥した時期に洗浄力の強い洗剤やお湯などで洗い物をしていると簡単に手肌の潤いが無くなり荒れてくるように、木製のお箸でも自然塗料の漆を擦り込んだお箸などは漆や木の油分が抜けて木の繊維だけになり白っぽくなりますし、近年増えています合成塗料などのお箸は最初きれいですが傷みだすとヒビ割れたように塗料が剥がれ落ちてしまいます。長時間水に浸しておいたりせずに、お湯ではなくぬるま湯以下で洗って頂く事をお勧めします。

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